19世紀までの古典的英語学習方法

英語学習だけでなく、世界的に見て言語学習は昔から多くの方法が存在しました。それらの中には現在でも主流となっている英会話の教育方法に文法訳読法とディレクト・メソッドがあります。最近テレビなどの宣伝でおなじみの外国人によるディレクト・メソッドも19世紀末には確率された100年以上の歴史があります。各種のメディアがいろいろ使われている現在でもこれらの古典的な方法が使われています。必ずしも古いから悪いわけでも、新しいか良いわけでもありません。

文法訳読法(Grammar-Translation Method)

最も古典的で人気がある手法です。教師が日本語で文法事項を解説し、英語の文章を日本語に訳してゆく昔ながらの教授法は、文法訳読法と呼ばれます。文法訳読法の最近の評判は、決して芳しいものではありません。しかし、教授法の歴史を少し紐解いてみると、文法訳読法を一方的に悪役と決め付けるのは、間違った見方です。では文法訳読法の歴史を振り返ってみましょう。文法訳読法は、外国語教授法の中で最も長い歴史を持っているもので、その起源は古く中世にまで遡ります。

中世ヨーロッパでは、ラテン語に精通することが教養であり、精神鍛錬につながると考えられていました。ラテン語を話す人の数は、ローマ帝国の滅亡以来、急速に減ってゆきますが、それでもラテン語は学校教育の中心科目でした。
話者が少ない言語を学ぶうえで、会話の能力を伸ばすことは重要ではありません。そこで、ラテン語の教育においては、文法訳読法が用いられ、ラテン語の原典を正確に理解することが重視されました。これが文法訳読法の始まりです。18世紀後半には、ラテン語以外の現代語がヨーロッパでも教えられるようになりましたが、その際にもラテン語教育の伝統から、引き続き文法訳読法が用いられることになりました。

しかし、文法訳読法には、ひとつの大きな欠点がありました。それは、外国語を読み書きする能力は身についても、実際の会話力がつかないということです。つまり、書き言葉を勉強する原典を読むことが目的であったラテン語を学ぶ際にはそれで問題なかったのでしょうが、話者と接する機会がある現代語を学ぶ上では、やはり会話力も身につけたいという要望が高かったのです。19世紀中盤以降、文法訳読法への批判が次第に高まってゆきました。それは人間の往来が世界的な規模で増え、話し言葉に対する要望が高まったからです。

しかし、文法訳読法には、ひとつの大きな欠点がありました。それは、外国語を読み書きする能力は身についても、実際の会話力がつかないということです。つまり、書き言葉を勉強する原典を読むことが目的であったラテン語を学ぶ際にはそれで問題なかったのでしょうが、話者と接する機会がある現代語を学ぶ上では、やはり会話力も身につけたいという要望が高かったのです。19世紀中盤以降、文法訳読法への批判が次第に高まってゆきました。それは人間の往来が世界的な規模で増え、話し言葉に対する要望が高まったからです。

視話法(Visible-Speech Method)

英人Alexander Melville Bell(1819-1905) が1867年に出した新記号Orgnic Alrhabet を宣伝するために書いた簡潔な音声学書であります。彼は電話を発明したグラハム・ベルの父になります。彼の新記号というのは、発声発音における生理器官の部分部分を示唆した形でアルファベットを考案したものもので、彼自身はこれをUniversal Alphabet(世界字母)、又はPhysiological letters(生理学的字母)と呼んで組織的に案出されましたが、息使いや声門状態を連想しなければならないところから、暗記も活用も実用的でなく、現実にはほとんど使われずに終わってしいました。

しかし視話法は日本ではかなり注目されたのは、日本の開国にあたりこの方法に注目した先進的な人がいたからです。1869年(明治2)年に東京に来た伊沢修二は、本も読めるし実際に話せもする正則英語を勉強したいと思い、中濱(ジョン)萬次郎を発見して通いつめました。中濱が普仏戦争視察団に同行して不在となると、アメリカ人宣教師について勉強しました。

明治の人達も正しい発音を身に付けるために大変な苦労をしています。グラハム・ベルは1876年にフィラデルフィアで開催された建国100周年万国博覧会に自作の電話機を出品し、公開実験なども行い、一躍名声を得ました。その博覧会に、二人の日本人が見学に来ていました。後に帝国憲法の草案者、そして日露講和条約締結の立役者となる金子堅太郎と、現東京芸術大学の初代校長で作曲家でもある伊沢修二です。
伊沢達はフィラデルフィアの博覧会場で不思議な文字の掛図をみかけ、彼は博覧会の理事に掛図の説明を聞き、「聾唖者に発音を教える文字」であると知ると、考案者のグラハム・ベルをボストンに訪れ、「聾唖者にさえ発音させる」ことのできるなら自分の「非常に悪い」英語の発音を矯正してくれるに違いないと教を願いました。ベルの発明した電話で最初に通話された外国語は日本語である可能性が高いようです。

その後、伊沢修二は「視話法」1901年(明治34年)で、ベルの教えに基づいて音声並びに音声教育を説いています。
遠藤隆吉の「音字視話発声学」は1906年(明治39年)に出て、当時稀なる文献中にあって、音声学啓蒙の役割を果たしました。伊沢はグラハム・ベルの「視話法」をもとに吃音矯正法や、国語正音法を開発し、また台湾での日本語教育に活用しました。

口の形が大事であると言う教え方は既に日本の開国の時代に日本にきており、紹介されていたのです

グアン法(Direct Method)

Franeis Gouin(1834-1895)はフランス、ノルマンジーの生れであり、彼は古典語の教師としてラテン語やギリシャ語を教えていました。ある時ドイツ語の研究を思い立ち、文法と辞書の助けによって10か月にわたり準備をしてドイツの大学に行きました。しかし教授の講義は少しもわからなかったので大変失望しました。
しかし同じ期間に2歳半になる彼の甥が相当自由にフランス語を話すようになった事実を知って大いに感ずる所がありました。そこで彼は幼児の言語習得の過程を仔細に観察し、これを外国語学習に応用することを主旨とするNatural Methodを提唱しました。これは幼児の言語習得の心理に準拠していますのでPsychological Methodとも呼ばれます。

この手法の特徴は言語を個々の語に分析することなく、必ず句または文として教えるものです。人間は常に句や文によって意味を伝えるのであって個々の語によるのではないとの考えです。また音声認識は音のつらなりとして認識されると考えるため、音を単独で練習はしません。また句や文はすべて合理的自然の順序によって連結し、シリーズとして教えました。そうすれば連想によって記憶が容易であるからです。彼は文法を軽んずるわけではないのですが、文法は各課の終りに教えました。
すなわち事実を教えた後に、帰納的に文法の法則を引き出すようにしました。彼は常に具体的なものを先にし、抽象的なものは後にしました。このような原理に従ってGouinは1組18から30の文からなるSeriesを作って教えました。これら50組で1連鎖をなし、数連鎖をもって大連鎖とする。5つの大連鎖で1、200組はあり、少なく見積っても20、000の文を教えました。この方法によりGouinはフランスよりもドイツで成功したといわれます。Gouinの手法の弱点とする所はphonetics、reading、written exerciseに充分な注意を払わなかったことです。具体的なものから始めたことは良いのですが、抽象的な事柄にもよく活用するまでに至らなかったことです。しかし句や文を教授の単位とし、Spoken Languageを重んじ、合理的順序に従って記憶の助けとした点は大いなる功績でした。

オーラル・メソッド(Oral Method)

文法訳読法の反動とも言えるものです。語彙の暗記と翻訳演習を捨て、母語を使用せず文法構造についての説明もしない教授法。・機能中心、思考中心、教師主導の教育方法です。1920年代にパーマー(Palmer)により提唱され日本で生まれた。
彼は幼児の母語習得と同様の過程で大人も外国語を学習すべきとし幼児が「話し言葉を習得する際の5つの習性(The Five Speech-Learning Habits)
1.聴覚的観察
2.口頭模倣
3.発話練習
4.意味化
5.類推による文生成
を外国語学習に取り入れるべきだと主張しました。英語学習開始直後の6週間は入門期として位置づけられ、絵や実物教材などを使った、聞いたり話したりする活動が行われ、文字教材は使いませんでした。
その後の授業では、幼児の言語習得過程にならい、「聞く→話す→読む→書く」の順で指導過程が組まれる授業の最初に行われ、教師が平易な英語で新教材を提示したり内容の説明をしたりする、口頭導入(oral introduction) に重きが置かれました。音声活動を重んじてはいたが、文法事項の説明をするときなどは母語の使用を認めており、折衷的色彩の強い教授法です。機能中心、習慣形成中心、教師主導型の教育方法です。

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